ここでは皆様に里親制度のご紹介をしております。社会的養護下にいる子どもたちのニーズがここにあります。特に養子縁組里親ではなく、養育里親のなり手が今、求められています。
簡単な説明は以下のQ&Aをご覧ください。
迦陵園では里親制度につきましては、里親支援専門相談員がおり、窓口となっております。
興味を持っていただけた方はどうぞご気軽にご連絡ください。
Q.なぜ施設が里親を勧めるのか?
A.施設においては、集団生活が当たり前になってしまっている中で、単位の小規模化を行い、
家庭的養護の実践に努めていますが、集団生活ゆえ大人との個別的な関わりの時間は限られています。
一方、里親家庭に迎えられ、家庭養護の中で育つことで個別的な関わりの時間は確実に多くなります。
また、里親家庭というモデルが存在することで子ども自身の父親像や母親像という家族観もより
育まれます。
Q.社会的養護とは?
A.様々な事情で保護者と暮らすことが出来なくなった子どもたちのために、社会が用意した”養育環境”を
表す言葉です。『すべての子どもを社会全体で育む』また『子どもの最善の利益をはかる』という
基本理念があります。
Q.なぜ保護者と暮らせないのか?
A.@養育者がいないことによるもの → 災害孤児や保護者の死去・行方不明など
A保護者の疾病によるもの → 入院や療養が必要な疾患や精神疾患など
B保護者の養育能力の欠如によるもの → 若年での出産や知的障害など
C保護者からの虐待によるもの → 不適切な養育や不適切な環境など
Q.里親に種類がある?
A.@養育里親
社会的養護を必要とする子どもを、保護者が子どもを引き取れるようになるまで養育する里親。
子どもが社会で自立できるまでの間、養育することもあります。
A専門里親
虐待など心に傷を受けた子どもを専門的に養育する里親
B養子縁組を希望する里親
養子縁組を前提に子どもを養育する里親
C親族里親
子どもの3親等内の親族(祖母・または兄妹)がその子どもに限って里親となる。
Q.里親に対して支援はある?
A.@委託費の支給
里親手当(養育里親・専門里親それぞれ定められた金額)また、子どもの養育にかかる経費
(生活費・医療費・学校教材費など)が支給されます。
A里親家庭への家庭訪問や相談支援
児童相談所のケースワーカーをはじめ、支援機関や児童養護施設の里親支援専門相談員また
臨床心理士が家庭訪問などを実施し、子育ての悩みを共有します。
Bレスパイトケア
里親家庭で暮らす子どもたちを施設にて短期間お預かりすることで、里親のリフレッシュにも
活用いただけます。
C里親サロン
里親が集まり、家庭養護を実践する当事者として想いや悩み、そして子育ての喜びを話し合い、
分かち合う場所があります。
D里親研修
子どもたちの抱える課題や子育てのスキルを身につける機会があります。
まだまだ里親制度の認知度は低いのが現状です。まずは知ってもらうことから。
これからは、施設と里親の協働で子どもたちを支えていくことが必要です。
社会の未来そのものである子どもたちを大切に育て、またその子どもが親となり、自分の子どもを大切に
育てられること、子どもたちの幸せを願ってやみません。
最後までご覧いただきありがとうございました。