このたび理事長に選任されましたので一言ご挨拶申し上げます。
迦陵園は昭和27年に「ろうあ児施設」としてスタートしましたが、時代の変化に対応するため昭和34年に家庭生活で困難を抱えている子どもたちを守り育成する「児童養護施設」となりました。迦陵園の由来は、仏経典の「迦陵頻伽」に由来して、極楽浄土に住む想像上の鳥で聞いて飽きることのない美声によって法を説くといわれているそうです。
児童憲章の中には、「児童は、人として尊ばれる。児童は、社会の一員として重んぜられる。児童は、よい環境の中で育てられる」と謳われています。しかし、「子どもの貧困」がことばとして定着せざるを得ないほど、子どもたちの生育環境は脅かされています。
児童養護施設で生活している子どもたちは、養育者からの虐待や死別、経済的理由など様々な理由で施設生活を始めますが多くの困難を抱えています。
子どもたちの最善の利益を追求し人格を尊重し人権を擁護するとともに、彼らに寄り添いながら可能な限りの支援を行っていくことが法人の使命と考えています。
子どもたちが安心・安全できる環境の下で様々な体験を積み重ねられることに重点を置かなければなりませんが地域社会の皆様のご理解とご協力なしにはなしえません。今後とものご支援ご協力を賜りたいと存じます。
社会福祉法人迦陵園 理事長 廣 啓司
子どもの心に寄り添い安全で安心な生活を保障する。
・権利擁護
子どもたちがひとりの人間として尊重され、自己実現を目指していけるよう支援する。
・アタッチメントの形成
大人との関係の中で安心感を育み、子どもが健やかに成長できるよう支援する。
・地域福祉への貢献
児童福祉で培った知識や経験を積極的に地域へ還元する。